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育児に燃える40代のおとうさんの日記

福島県に行ってきた

ミーティングで福島県へ行ってきた。

これで人生2度目の訪問。いずれも震災のあと。

倒壊したビルがあちこち解体されて駐車場になっていた。

新しく建てたところで、テナントがほとんど入らないそうだ。

外壁を直したり、耐震強化工事をしているところがすごく多い。

そんな中、新筑マンションがガンガン建設中で、

人の力を感じる事ができる町に戻りつつあるように思った。

 

しかしふと現実に戻される瞬間がある。

 

「道路を除染しています」

 

という看板を掲げ、道ばたを走る清掃車。

ああ、あそこには「アレ」があるんだという妙なき気持ち。

その除染作業のすぐそばに仮設住宅。この日は風も強く、地面からホコリが舞い上がる。

このホコリは大丈夫なんだろうか・・・。などと考え出すと呼吸が苦しくなる。

吸い込みたくないという心理が働くからだろうか。

 

自分はここで1日半。ここに住む人たちはずっと、曝されている。

もちろん自分に何かできるわけでもなく、ただミーティングをし

ほんの少し町中を散策して帰ってきた。出会った人はいつも通り。

先方は大歓迎。ミーティングも円満。最後に雑談の中でいろいろこの数年間の話を聞いた。

 

甲状腺異常の子ども達がたくさんいる。政府は原発事故との因果関係はないというが、特定の地域で特定の臓器に異常がある子ども達が多発するということは、原発と関係ないなら、いったい何なのか。原発よりそっちが恐ろしい。

 

「関係ない、安心、安全といいながら大きな病院の施設が拡大し続けている。将来のたくさんの患者を見越しているのではないか。新しくがん病棟ができた病院もある。

 

「大丈夫、大丈夫と言われながら原発近くでも避難せず、給水や支援物資能を受け取りに並んだ。あのときたっぷり浴びていたのではないか。医者は病院にはいたが、その家族は病院にいなかった。ヤバイと思って我先にと県外へ脱出したんじゃないか

 

本当に「風評」被害なんだろうか。見えないだけなんじゃないか・・・。

見えざる敵と戦わなければならない住民のみなさんの苦労は計り知れない。

見えない上に、すぐに症状も出ないサイレントキラー、、、

となると、それはもうこれまでの日常と変わりないのではないか。

 

年内もう一度行く予定をしている。今度はプライベート。

普通に食事し、普通に過ごす日常を味わいに。